カテゴリ:ヘタリア( 15 )

萌えなんて簡単だ

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画像はキタユメ。より

「萌え」なんて簡単だ!
フォトショップでくり~んとくり抜いてぺちょっと貼れば、ほらこの通り。
とっても可愛いでしょうが、このふたり。
みんなもっと目覚めるべき。
ピクシブで「アル桜」タグ検索したらあまり増えてなくてがっかりしました。
もっと増えて欲しいなぁ。

えもふりアルと菊、可愛かったですね。
えもふり、自分でもやってみたいなあと思って少しサイト見てみたけど、線画はアナログじゃなきゃ描けない私には無理だということが判明しました。
無駄な足掻きはしない。諦めます。
誰かが桜をフリフリしてくれるのを待ちます。

それにしてもあのアルフレッドはかわいらし過ぎじゃないですか。
なんかとっても細いし、それにいい子そうで、私の知ってるアメリカじゃない・・・。
アイツもっとぶっとくてはち切れそうで、えげつない奴なんじゃなかったの?
ひまさんにとってアメリカってかなりいい印象なんだろうな、と。
ピクシブの2次創作ばかり見てるとヤンデレなゲスメリが通常運行になってくるけど、公式は違うということを今さらながら復習しました。

あ、それと関係ないけど誰かに聞きたくても聞けなくてもやもやしてるのですが、
ロマーノ君の大破が来たけど、あれって・・・アレが見えてない?
え?何?私にはちょうどあそこの部分のアレがアレの先っぽにしか見えないんだけど、違うの?でもモザイクかかってないってことはアレじゃあないの?え?じゃああの部分は何なの?みんなどう思ってんの?「え・・・ちょ・・・コレ・・・大丈夫なの?」って思ってるの私だけですかね。

今夜も眠れません。
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by ookuma-koguma | 2015-03-22 22:29 | ヘタリア | Comments(2)

猛烈な賢者タイム

こんばんは。
今日は高校時代からの友人たちと焼肉ランチに行ってきました。美味しかったのですが、どうやら年齢的に内臓が衰えてきていて油っこい食べ物を消化しきれないみたいで、お腹こわしました。痛くて眠れない。
眠れないついでにこのブログを読み直していたら、うっかり去年自分が描いた拙い漫画を見てしまってあまりの絵の下手さに撃沈しております。
うわああああなにこれすごく恥ずかしい。
確かに慌てて描いてたけど、それにしても酷い。
現在猛烈な賢者タイムを必死にやり過ごしています。恥ずかしくて消したいけどもうこのブログ内にしか残ってないから削除したらこの世から完全に消え去ってしまうので、それもなんだかなと思いつつ…はぁ~ツラい。
どなたかもっとアル桜ください。
そうしたら自分で描かなくても済むから!
私は自分の絵じゃだめなんだ。
楽しいのは描いてる最中だけで、アップしたとたん「残念さ」ばかり感じてしまって自分で直視できなくなっちゃうんです。
現在ピクシブに投稿してあるイラストと小説のアル桜は散々舐めつくしてしまいました。新しい刺激が欲しい…ほひい…。
あまりの飢えに、最近は朝桜のアーサーさんの眉毛を心の目で消してアルに変換して見るという末期症状が出てます。余計に悲しいだろ?それにあの眉毛、そう簡単には消えないんだぜ?こちとら薄目にしたり寄り目にしたり必死だよ。
ちなみにアル菊の菊を桜に変換するのは既に日課になってる。アル菊小説はナチュラルに菊の字を桜って読んでるから、今漢字テストやったら絶対間違う。でもさ、やっぱり菊は男なんだよついてんだよアレがさ。私にBL はレベルが高すぎて難しいよ。
ああ皆様、ピクシブに「アル桜」タグつけて投稿してください!待ってるから。待 っ て る か ら !

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by ookuma-koguma | 2015-02-22 23:48 | ヘタリア | Comments(0)

φ(..)メモメモ

とある本を読んでいて
「三角関係のあり方について白.洲.正.子(随筆家)が示唆に富む例を挙げている。中.原.中.也(詩人)の恋人の長谷川泰子を小.林.秀.雄(評論家)が奪ったことに関して「中.原.中.也の恋人を奪ったのも、小林さんが彼を愛していたからで、泰子さんは偶然そこに居合わせたに過ぎない」と述べている。「男が男に惚れるのは『精神』なのであり、精神だけでは成り立たないから相手の女(肉体)が欲しくなる。」

ほほぅ、なるほど。

人物名を入れ替えてみよう。
「アルフレッドがアーサーから彼の恋人の桜を奪ったのは、彼がアーサーを愛していたからで、桜は偶然そこに居合わせたに過ぎない。男が男に惚れるのは『精神』なのであり、精神だけでは成り立たないから相手の女が欲しくなる」

はっ!何かができた!なんかこれはすごくないか?
いや待て、違うわ。ガッツリ「米英」で桜ちゃんが景品になっただけだった・・・・・・orz

何かの想像力のお供になれば幸いです。
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by ookuma-koguma | 2015-02-20 12:05 | ヘタリア | Comments(0)

心が触れ合うとき

今朝突然降りてきたアル桜妄想。
文章力皆無。文字の羅列のみ。

元ネタ
若き数学者のアメリカ (新潮文庫) 藤原 正彦(著)


一般人設定
桜…アメリカの大学に留学しにきた大学生。留学期間を終え帰国の日が迫っている
アル…大学の同期生。桜とは同期生として大学内で同じ講義を受けている程度の友人関係。


寒い冬の夕暮れ、桜はルームシェア先に帰宅する途中、大学の前で偶然アルフレッドに会った。
彼は同じゼミのメンバーで、いつもリーダーシップをとっている頼りになる存在だった。留学生にも分け隔てなく接することを心がけているようで、桜にとっては信頼できる友人だったが特に親しい間柄というわけではなかった。

「やぁ桜、そろそろ帰国するって聞いたけどいつ帰るんだい?」
「こんにちは、アルフレッドさん。明後日の飛行機で帰ることになりました。」
「明後日だって!?そんなに急だったなんて全然知らなかったよ。誰か空港まで送っていけるやつはいるのかい?」
「エミリーとジェシーが送ってくれるそうです。」
「そうか、それなら良かった。」
桜はうつ向いたまま次の言葉を探していた。

アルフレッドはいつもの調子で明るくたずねた。
「アメリカはどうだった?楽しめたかい?」
「ええ…」
アルフレッドは複雑な表情で微笑む桜を不思議に思ったが、彼女が何か言いたげなのを見てとって助け舟を出すつもりでさらに明るく話続けた。
「もしかして、楽しくなかった?」
「いえ…そうじゃなくて。楽しいことはたくさんありました。友達にも恵まれたしルームメイトともうまくやれてたし…」
「良かったじゃないか。」
「ええ…」

少しの沈黙の後、意を決した様子で桜は話し始めた。
「でも貴方には本当の事を言います。本当は辛いことの方が多かった。やっぱり私にはまだ英語での授業は難しかったし、ご存じの通りディスカッションは大の苦手でした。それに街を歩いているとすれ違いざまにパールハーバーの事を攻められたりして、まだ戦争は終わってないんだなって思いました。」

自分が想像していなかった桜の体験に驚いたアルフレッドは、申し訳なさそうに頭をかいた。
「そんなことがあったのかい?心ない人がいるんだな。君が悪いわけじゃないのにな。」

慌てて顔を上げて桜は笑顔を作った。
「あ、でも親切な方にもたくさん出会えましたから、もういいんです。ごめんなさい。変なこと言って。」

「いや、もっと君の話、聞きたかったよ。」
嬉しそうに桜は微笑んだ。つられてアルフレッドも笑う。

「あの…短い間でしたけどありがとうございました。貴方が私と話すときだけゆっくり話してくださるのが、私、とても嬉しかった。親切にしてくださって本当にありがとうございました。」
桜は改まったように頭を下げてお礼を言った。

急に頭を下げられて照れるアルフレッド
「お…俺も君と会えて日本が好きになったよ。今まで日本と言えばニンジャとニンテンドーとトトロしか知らなかったからね!」
「ふふふ」
「はははは」
二人は笑いあう。
お互いいつも通りの同期生の反応に、すでに別れが迫っていることをつい忘れていた。

雪が降ってきた。

「雪が…」
桜の黒い髪に積もった白い雪を見て、その雪とうつ向く桜の赤い頬が綺麗だなぁと思ったアルフレッドは、無意識に桜の髪に付いた雪を右手でそっと払った。

友人の優しい仕草に桜の胸が熱く締め付けられた。
急に触れられた驚きと別れの寂しさや留学中のたくさんの思いが混じりあい、たまらなくなり、鼻の奥がつんとし、涙で視界が滲んだ。そして桜はそっとアルフレッドに近寄った。
どうして欲しかったわけではないけれど、まるで体を寄せ合って雪の寒さを和らげようとする人の本能のような不思議な気持ちで静かにアルフレッドの胸に顔をうずめた。

自分の胸に身体を寄せた桜にアルフレッドは驚いた。しかし彼女の髪に積もる雪と小さく震えるその体を自分の腕の中に包み込みたいという衝動に駆られ、友人同士のハグだとは言い訳できないほどの力で強く彼女を抱きしめた。

長い時間二人とも言葉なく、ただ静かに抱き合っていた。

「…降りだしたね。寒いかい?」
「ええ、少し」

桜もアルフレッドも、なぜ急にこんなに切ない気持ちになったのか自分でもわからなかった。
その切なさは友人との別れの悲しみのせいだけではなかった。
抱きしめ合っている間、桜もアルフレッドも別れが迫っていることを忘れていたのだった。

ただお互いの心臓の音を聞き、お互いを静かに温めあうような、そんな気持ちだった。

しばらく抱きしめあった後、我にかえったように桜がアルフレッドの胸に埋めた顔をあげた。
「…そろそろ帰りますね。」
アルフレッドはハッとして、それからゆっくりと彼女の体を解放した。
「送って行こうか?」
「いえ、まだ明るいし大丈夫です。」
アルフレッドは彼女に何か言うべき事がある気がしたが、うまく言葉が出てこなかった。
いつもあけすけにものを言い、討論することが大好きな自分がこんなふうに言葉に詰まることがあるなとどは思ってもみなかった。

少しの間のあと、そんな自分を振り切りように明るく言った。
「また会おう。もしまたアメリカに来たら大学に顔だしてくれよ。俺きっとまだいるからさ。」

「はい、そうしますね。」
いつも通り静かな微笑みで彼女は言ったが、アルフレッドはもう二度と彼女には会えないような気がした。

最後に何か言葉を送りたかった。
もっと話を続けて桜を引き留めたい、せめて今日の別れの時間を少しでも遅らせたい。
何でもいいから話し続けなければ、彼女は日本に帰ってしまう。
焦れば焦るほど喉がつかえて言葉が出なかった。

先に口を開いたのは桜だった。
「…じゃあ、お元気で。」
「あ、ああ。」

桜はマフラーに顔を埋め、逃げるように小走りで去っていった。
アルフレッドも歩きだしたが、すぐに振り返り走って行く桜の小さな背中を見送った。
そして彼女が曲がり角を曲がり見えなくなってしまうまで見つめていた。












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by ookuma-koguma | 2015-01-29 14:18 | ヘタリア | Comments(0)

本田菊の西洋事情

あけましておめでとうございます
年末でピクシブは戸締りしてきました
これからはこの誰も見ていないブログで一人静かに萌えを吐こうと思います
ピクシブを見ているとツイッターで上げたイラストを「ツイlog」としてまとめて投稿している方々がいて、二次創作界はピクシブからツイッターに時代が移っているのねぇと思いつつ、その流れに逆行して今時ブログに引きこもる私
ピクシブは匿名とは言え公の場なので、自分では気にしていないつもりでも投稿する絵にも気を使っていたんですかね。

最近、福沢諭吉の自伝『福翁自伝』を読んだのですが、これが面白くってたまりません。
福沢諭吉はペリー来航後の安政6年に咸臨丸(かんりんまる)でアメリカに渡っています。その後ヨーロッパにも渡っていろいろな経験をしています。日本ではその頃尊王攘夷論の真っただ中で「異人なんかに負けるもんか!片っ端から切り捨てろ!」な風潮でしたが、実際に西洋を見てきた福沢先生は「こりゃ日本は西洋にとてもかなわんわ~」と実感していたので開国論者でした。
その『福翁自伝』のアメリカとヨーロッパ各国での出来事がなんともかともヘタリア的で、それぞれのお国の方のキャラが出ているので「これはヘタリア化するっきゃない」と思い、福沢先生を菊さんの語りにして内容をご紹介したいと思います。
・・・のんびり書いてたら結構長くなってしまいました。

アメリカ編
私、本田菊はこの度アメリカ行の咸臨丸(かんりんまる)にツテでなんとかもぐりこむことに成功しました。幕府のエライさんの荷物持ちとしてですが、別に誰の荷物持ちだっていいんです。ただアメリカに行ってみたかっただけなのです。
それにしても我ながら日本がすごいと思うのは、そもそも初めて日本人が蒸気船を見てから7年、航海を学び始めてからたったの5年でアメリカ人の手を借りずに日本人だけで出帆しようと決断したこの勇気というか大胆さ!たった5年の航海術で太平洋を渡り切ろうとするその事業はまさに偉業というべきでしょう。
航海中の測量もアメリカ人の助けを少しも借りることなく私たちですべて行いました。
日本人も捨てたもんじゃないと思いましたね。
ちなみにこの咸臨丸には坂本竜馬や江戸城明け渡しで有名な勝海舟先生も乗っておられましたが、彼は航海中ひどい船酔いで一歩も部屋から出てこれらず、なんともお気の毒でした。
はてさてそんなこんなで海上つつがなくサンフランシスコに到着しました。

菊「わぁ、たくさんの人々が港で歓迎してくれています。私の人生こんなに誰かに歓迎されたことはありません。感激です」
アメリカ「おおーい!にほーん!!」
菊「おお、あなたはミスターアメリカではないですか!」
アメリカ「日本、遠くまでよく来たね!こんなに早く君が俺の国に来てくれるなんて思ってなかったよ!」
何でしょうかこの歓迎ぶりは。もっと嫌われていると思っていました。ペリー提督が浦賀に来た時は玄関の戸を蹴破って銃口を突き付けながら「カイコクシテクダサーイ」なんて言われて正直「鬼が来た!」としか思っていませんでしたが、アメリカの国民の皆さんはずいぶん雰囲気が違いますね。確かにアメリカ人が初めて日本を開国させてその日本人がアメリカに来たわけですから、たとえば自分の学校から出た生徒が出世して恩師のところに戻ってきたというような嬉しさなのでしょうか。ともかくどこへ行っても至れり尽くせりです。

アメリカ「ヘイ日本、君たちは肉より魚を食べるんだろう?どうだい?魚料理をたくさん用意したよ」
アメリカ「ヘイ日本、君たちは毎日風呂に入るんだろう?君がここにいる間毎日風呂を沸かしてあげるから風呂に入りたいときは遠慮なく言うんだぞ!」

初めてのことばかりでずいぶん恥ずかしいことも経験しました。まずあのシャンパンとかいう酒の徳利の口を開けるだけで恐ろしい音がするのはなんとかなりませんかね。動悸が止まらず乾杯どころじゃありません。あと、吸い殻入れが少ないので吸った煙草を捨てられずこっそり着物の袂に入れておいたら煙が出ました。危うく火だるまでした。
あとこちらの紳士淑女が行うあのダンシングというものはなんとも妙な風でして、座敷中を男女が飛び回るその様はどうにもこうにも可笑しくってたまらないのですが、笑っては失礼なのでお尻をつねって笑いをこらえてそのダンシングとやらを拝見しておりました。

菊「そういえばアメリカさん、アメリカ建国の祖ワシントンの子孫は今どうされているのですか?」
アメリカ「ああ、ジョージかい?ええと確かジョージには一人娘がいたけど、彼の子孫が今どうしているかはちょっと俺は知らないなぁ・・・」
菊「えっ!・・・でもワシントンは建国の祖ですよね。その子孫ですから今でも何かもっとこう大事にされているんじゃないですか?」
アメリカ「う~ん、日本のトノサマと違って大統領は4年交代だし世襲じゃないからね」
菊「なんだか不思議な気がしますね。徳川の時代が長すぎてその感覚がつかめません」

アメリカ「ところで日本、せっかくだから記念に写真を撮らないか?すぐそばに写真屋があるんだ。俺が撮ってあげるよ。」
菊「え?写真とはあれですよね、ふぉとぐらふですよね。いいんですか?いやぜひお願いします。」
アメリカ「はい、じゃ、その椅子に座って。HAHAHA!ほらもっと笑顔、笑顔!顔が引きつってるぞ!」
エミリー「ねぇ兄さん、変わったお客さんが来てるって聞いたんだけど・・・」
アメリカ「おお、エミリー!いいところに来た。君も日本と一緒に撮ってあげるよ。日本もひとりで映るよりこっちの人間と一緒の方がいい思い出になるだろ?」
菊「おおお、アメリカンのレディです!あああ、いいんですか?こんな爺と一緒に写っていただけるんですか?」
アメリカ「エミリーは俺の妹なんだよ。」
菊「ほお、妹さんですか。これはこれは。は、はうおーるどあーゆー?」
エミリー「15よ。よろしくね」
菊「15歳!15歳でこの大人っぽさですか!?いつまでたっても子供のような私の妹とは大違いです」
アメリカ「はい、いくよ!こっち向いて!」
(この福沢諭吉がアメリカ人女性と撮った写真は「福沢諭吉 アメリカ 写真」で画像検索するとすぐに出てきます)

 アメリカさんは非常に良くしてくださいました。咸臨丸をドッグに入れ修繕までしてくださったのにその修繕費用をお支払しようとしても受け取ってくださらないほどです。とても気のいい好青年でした。そして私は貴重な英語辞書を2冊手に入れました。これこそ日本に初めて持ち込まれる英語辞書であります!これで英語を一生懸命勉強します。
なんとも楽しいアメリカ視察の旅でした。

ヨーロッパ編
その数年後、今度は幕府の人間としてヨーロッパへの視察に同行しました。

フランス
菊「とにかく西洋では食事に不自由しますからね、白米をたらふく持って行ってやりましょう。人任せでは何を食わされるかわかったもんじゃありません。ああそれから夜暗いから行燈、提灯も忘れませんね、それとお釜とおひつと七輪も持って行ってやりましょう。うわすごい荷物です」
フランス「日本、よく来たね。まずはお兄さんの歓迎の気持ちを込めてフランス料理のフルコースをご馳走しよう」
菊「び・・・美味でございますぅ~!!」
菊「フランスさん、外は寒いはずなのにどうしてこの建物は暖かいのですか?」
フランス「ああ、このホテルは暖かい空気が循環するように作られているんだよ。部屋も廊下もガス灯が灯っているから不便なことは何もないよね?」
菊「・・・大変お恥ずかしいのですが、私めがはるばる日本から担いできた大量の白米と行燈や七輪、どなたか買い取ってくださる方はいらっしゃいませんか・・・」

イギリス
イギリスではアーサー・カークランド卿がヨーロッパの歴史や社会の仕組みなどを非常に丁寧にご教授くださいましたが、長らく外交をサボり平和ボケして暮らしていた私にはヨーロッパの戦争の歴史はなかなか難しく、一生懸命メモを取っておりましたがいったいどこまで理解できたのか怪しいものです。
ただ渡欧中どこの国でも非常に親切にしていただきまして、今の日本では欧米列強の政府が日本に開国を迫り、日本の弱みに付け込み無理難題を仕掛けて正直困っておりますが、その本国に来てみれば皆さんとても良い方ばかりでますます開国の意志を固めた次第です。

オランダ
各国巡回中、待遇が最も細やかだったのはなんといってもオランダさんです。
なんせ300年来の付き合いですのでまさにツーカーの仲でして、私もまだこのころは英語より蘭語を得意としておりましたので非常に居心地がよく、第二の故郷に帰ったような気でおりました。

菊「ところでオランダさん。このアムステルダムの土地は売買できるのですか?」
オランダ「そんなん出来るわ。」
菊「え?外国人にも売るんですか?」
オランダ「銭次第で誰にでも売ったるわ。」
菊「え?え?ではもしかしてここに外国人が土地を買い占めて城や砲台を作ってしまってもいいんですか?」
オランダ「は?ほんなこと今まで考えたこともないわな。いっくらイギリスやフランスの金満家がおってもよその国に砲台作るようなバカはおりゃせんやざ」
菊「いや、でも・・・」
オランダ「ほんだら爺さん、ここ売ったるで砲台たててみ。」
菊「はぁ・・・。」
オランダさんの銭次第でなんでもやる姿勢はやはり本国に帰っても変わりませんね。というか、今までよく出島で大人しくしてくれていましたね。

ドイツ
菊「実は私、非常に恥ずかしいのですが血を見るのが何よりも怖い人間でして、それ以外のことでしたら鬼でも幽霊でも高所でも怖いと思ったことがないのですが、とにかく血や死人などはどうしても見ることができません・・・って今ちょうどドイツさんのところで西洋医学の視察とか何とか言って外科医の手術を見せられているのですがああああもうおおおおそんなナイフであああああうわうわ血が血が出てますいっぱい出てます血がああああ・・・・・」
ドイツ「おおい、兄さん!病人ひとり追加だ。」
プロイセン「なんだコイツは。血ぃ見ただけで気絶しちまいやがったぜ。先が思いやられるな。」

ロシア
最後はロシアです。ここでも非常に良くして頂いて大変ありがたいのですが、どうやらヨーロッパの他の国とは少し雰囲気が違うようで落ち着きません。なんなんでしょう、薄ら寒いこの気分は。

ロシア「ねえ日本君。君さ、このままロシアに住まない?」
菊「え?いや、私は視察できているだけですからそれは難しいですね。」
ロシア「どうしてかな?そんなの簡単だよ。君がその気になってくれれば僕が上手に隠してあげるよ。ねぇ、君もロシア人になっちゃいなよ。きっと楽しいしお金持ちになれるかもしれないよ、うふふふふ・・・」
菊「ふひゃぁ、ちょっと待ってください待ってください!私は日本人ですから帰りますよ、帰ります、帰してください、ねえちょっと怖いですロシアさんやっぱり怖いですってば!」
ああ、怖かったです。やっぱりロシアの方は何を考えているかよくわかりませんね。アメリカに行った時もこちらヨーロッパのイギリスやフランスでも国民の方で少し仲良くなった方は「日本に行ってみたい」「日本に仕事はあるか」「お前が日本に帰るときに一緒に船に乗せてくれ」なんて言われたことが何度かありましたが、ロシアに来てロシア人になれと言われたのは初めてでした。これが商売上の話ならまだいいのですがどうもそうじゃないようで、政治上、国交際上の意味を含んでいるようでそれが実に恐ろしく気の知れない国でした。

帰国
菊「なんとかヨーロッパからも無事に帰って来られました。そうだ、久しぶりに実家に顔を出しましょうかね。ここんとこずっと妹をひとりで家に待たせっぱなしで便りをやるのもすっかり忘れておりました。」
菊「ただいま~」
桜「・・・!?お兄様!ご、ご無事だったのですか?」
菊「ああ、しばらく便りもせず悪かったな。この通り元気で帰ってきたよ」
桜「元気で帰ってきたよじゃありませんよ!お兄様があんまりにも音沙汰がないから「菊はアメリカで死んで塩漬けにされて江戸に戻ってきた」って村じゅうでウワサになってますよ!」
菊「・・・・・遺憾の意」


『新訂 福翁自伝』 (岩波文庫) 福沢諭吉著
古い言い回しが慣れるまでややこしいけど、ヘタリア化すればどんな本でも読めます。
幕末から明治維新、文明開化の空気がよくわかります。『学問のすすめ』と一緒にどうぞ。
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by ookuma-koguma | 2015-01-07 15:26 | ヘタリア | Comments(0)

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